■弥生賞 2022【パトロールビデオ】レース分析

 

今回は、3月6日に中山競馬場で行われます
「弥生賞 ディープインパクト記念」を分析していきます。
主な出走予定馬の近走のレース内容を分析して、有力馬を絞り込んでいきたいと思います。
ぜひ参考にして頂ければと思います。

それでは早速、弥生賞の分析に入ります。
まずは登録馬をご覧ください。想定人気順に並べてあります。
ドウデュース
マテンロウレオ
ジャスティンロック
あたりが上位人気想定です。

これらの馬の過去レース分析として、この5つのレースを回顧していきたいと思います。
想定人気が上位の馬が出走しているレースを主に選びました。

まずは朝日杯FSを振り返ります。
このレースの出走馬からは、ドウデュースが弥生賞に登録しています。

ちなみにこの動画では、パトロールビデオの映像を主に引用しています。
各馬の位置取りや不利なども確認しやすいので、活用したいと思います。

まずはスタートです。
ドウデュースは5枠9番で、まずまずのスタートを切っています。

スタートから400mあたりではドウデュースは中団の外目につけています。
このときの馬場は開催が進んで内が荒れている状態で、それもあってか
ドウデュースは内に入れる様子がまったくなく、迷いなく外を選んでいるように見えました。

3~4コーナー中間あたりではこのような隊列になっています。
ドウデュースは変わらず中団外目で、外を回ってはいますが距離ロスはさほど大きくない、ちょうど良い位置を回れている感じです。
ここから4コーナーにかけて、ドウデュースの武騎手は何度か後ろを確認し、
外から馬が来ないか伺っている様子が見えましたが、特に後ろから被せてくる馬はなく、外が開いた状態でスムーズにコーナーを回れました。

直線に入るとドウデュースは大外に持ち出します。
外を回ることでの距離ロスは、馬場状態の良いところを走れるというメリットで相殺できています。

ドウデュースは残り400mあたりで追い出すとすぐに前の集団に取り付き、残り300mあたりではすでに前を射程圏に収めています。
そして残り150mあたりで先頭に立つと、あとは赤い帽子の1番人気セリフォスとの競り合いになります。
最後はドウデュースがセリフォスを競り落として、1着でゴールしました。

それではドウデュースの評価のまとめです。
道中は馬場の良い外目をスムーズに追走し、直線も大外に出し、
ゴーサインが出ると反応良く加速して、最後は2着馬をねじ伏せるように力強く差し切りました。
外が伸びる馬場や、枠、位置取りなどすべてが上手く噛み合い、完璧な内容だったと思います。
折り合いがつき、操作性も高いので、距離延長や小回りコースも対応可能と見ています。
道悪などの悪条件下では足もとを掬われる可能性もありそうですが、
多少の不利では大崩れすることはなさそうで、最有力の1頭と言っていいと思います。

次はホープフルステークスを振り返ります。
このレースの出走馬からは、こちらの4頭が弥生賞に登録しています。

まずはスタートです。
2枠3番のラーグルフは少し頭を上げていますが、それほど遅れずにゲートを出ました。
その他の3頭はいずれもまずまず良いスタートを切っています。

1コーナーの入りでは各馬このような位置取りになっています。
ボーンディスウェイは内の馬を行かせて2番手につけています。
ラーグルフはやや力みを見せつつ、先行集団の後ろの内につけています。マテンロウレオは出たなりで、中団後方寄りの外目につけました。アケルナルスターは後方です。

スタートから1000mあたりでも、4頭の位置取りは大きく変わっていません。
離れた2番手を追走するボーンディスウェイと、
有力馬のキラーアビリティの真後ろを取れたラーグフルの2頭は、良い位置が取れているようです。
前半1000mは60秒1とミドルペースで進んでいます。

3~4コーナー中間ではこのような隊列です。
ボーンディスウェイが2番手で、ラーグフルはその後ろで最内を回り脚を溜めています。
マテンロウレオはまだ中団後方寄りでじっとしています。
アケルナルスターは依然後方です。
各馬4コーナーから直線へと向かいます。

直線入口ではボーンディスウェイが先頭に並びかけています。
内を回ってきたラーグルフは少し外に出して、前の馬の間を突こうとしています。
マテンロウレオは外を回っています。

残り200mでは、ラーグフルは開いた1頭分のスペースからじりじりと脚を伸ばしてきます。
外のマテンロウレオも徐々に加速して前との差を詰めてきますが、差し切るほどの勢いはありません。

ラーグルフは最後までしぶとく脚を使って、3着でゴールしました。
ボーンディスウェイが粘って5着。
マテンロウレオは坂を上り切ったあたりから鋭く脚を伸ばしますが、僅かに掲示板に届かず6着でのゴールとなりました。
アケルナルスターは最後良い脚を使いましたが7着でした。

それでは4頭の評価のまとめです。
ラーグフルは内枠からのスタートで、道中はやや力みを見せながらも内をロスなく立ち回り、直線では馬群の間からしぶとく脚を伸ばしての好走でした。
首が高い走法は坂のある中山向きという感じで、時計のかかるタフなスタミナ勝負が合いそうです。
また人気になりにくいタイプで、オッズ次第では妙味がありそうな1頭です。

ボーンディスウェイは道中は離れた2番手を追走し、直線では早めに先頭に立って粘り込みを図りましたが、
坂を上ったところで脚色が鈍り5着となりました。それでも現状の力は出し切れたと思います。
勝ちきるには決め手に欠ける印象ですが、先行脚質ということもあり安定して力は出せるのではないかと思います。

マテンロウレオはスタートから前半は無理せず中団後方に控え、
4コーナーでは外を回り、直線では良い脚で伸びてきましたが、届かず6着となりました。
ただ最後の坂を上ってからの末脚は際立っており、力の一端は見せられたと思います。このあとのきさらぎ賞では見事勝利しました。
直線が長いほうがレースがしやすそうなので、中山ではやや割引が必要かと思いますが、4コーナーまでの馬群の捌き次第なので、少頭数はプラスに働きそうです。

アケルナルスターは出足がつかず後方からの競馬となりました。直線では進路取りに手間取りましたが、道中後方で脚を溜めていた分、最後は良い脚で伸びてきました。
末脚には見どころがある馬ですが、小回りで直線が短い中山はベストの舞台ではないように思いますので、今回は静観したいと思います。

以上がホープフルステークス出走の各馬の評価となります。

次は京都2歳ステークスを振り返ります。
このレースの出走馬からは、ジャスティンロックが弥生賞に登録しています。

まずはスタートです。
7枠8番のジャスティンロックはゆっくりとゲートを出ています。

1コーナーでは、ジャスティンロックは後ろから2頭目につけています。
馬場の良い外目を追走しています。

スタートから1000mは62秒8とスローペースで来ています。
ジャスティンロックはここでも変わらず後方から2頭目の外目にいます。

ジャスティンロックが動き出したのは残り800mあたりで、大外に持ち出して徐々に進出していきます。

ジャスティンロックは外からまくるように位置を上げていき、4コーナーではすでに先行集団にとりついています。
最後の直線へと向かいます。

残り200mでは、ジャスティンロックは先行していた2頭との競り合いになっています。
スローペースで前の馬も余力がありますので、簡単には捕まりません。

それでも最後は、末脚に勝るジャスティンロックが半馬身抜け出して、1着でゴールしました。

それではジャスティンロックの評価のまとめです。
ゆっくりとしたスタートから道中は後方外目を追走し、3コーナーで外から進出を開始して早めに先行集団にとりつきました。
直線では先行馬を捕まえるのに少し苦労しましたが、最後は末脚で勝り1着でゴールしました。
内が荒れた馬場で、外を回しても大きなロスにならず、馬場状態もプラスに働いた感じです。
今回は馬場状態が異なりますので同じ競馬では勝ちきれない恐れもあり、スタートと前半の位置取りがポイントになりそうです。

次はジュニアカップを振り返ります。
このレースの出走馬からは、インダストリアが弥生賞に登録しています。

まずはスタートです。
4枠4番のインダストリアはまずまずのスタートを切っています。

スタートから600mあたりではこのような隊列になっています。
インダストリアは先行集団の馬群の中にいます。2コーナーでは少し力みも見られましたが、ここでは馬の後ろで折り合っているように見えます。
ここまで36秒0のスローペースで来ています。

3~4コーナー中間でも隊列は大きく変わらず、淡々と流れています。
インダストリアは変わらず馬群の中で脚を溜めています。
このような形で、4コーナーから直線へと向かいます。

直線入口でもインダストリアは楽な手ごたえで、スムーズに外目に持ち出しています。
直線ではインダストリアは外に張っており、鞍上の戸崎騎手が修正しながらの走りになっていますが、それでも着実に前との差を詰めていきます。

肩ムチを入れる程度でインダストリアは反応よく加速し、最後は2着に2馬身半の差をつけての楽勝でした。

それではインダストリアの評価のまとめです。
道中は先行集団の馬群の中でじっと脚を溜め、直線では外に張りながらも肩ムチだけで上がり最速の脚を使っての楽勝でした。
スローペースの中でも折り合っていたので、距離延長は対応できると見ています。直線での挙動など、まだ若さが残る感じではありますが、ポテンシャルは高そうで、今回も期待したい1頭です。

最後の過去レース回顧は若駒ステークスです。
このレースの出走馬からは、リューベックが弥生賞に登録しています。

まずはスタートです。
5枠5番のリューベックは非常に良いスタートを切っています。

1コーナーでは、リューベックは内のリアドと並走した状態になっています。
できれば逃げずに控える競馬をしたかったようですが、他に積極的に行く馬がいなかったことから、このような形になりました。

向こう正面に入るとリューベックは単騎先頭に立ち、スタートから1000mのあたりではこのような隊列になっています。
ここまで62秒6とスローペースで進んでいます。

4コーナーでもリューベックはまだ先頭ですが、徐々に後続も押し寄せてペースが上がっていきます。
このような形で、直線へと向かっていきます。

直線入口では、リューベックは赤い帽子のグランディアに先頭を譲ってしまいます。
そのまま戦意喪失してもおかしくない場面ですが、リューベックは後退せず再び脚を伸ばしてきます。

残り200mではリューベックは差し返して再び先頭に立っています。
外から被せてきたグランディアのほうが脚色が鈍ってきています。
あとはそのままリューベックが押し切って、1着でゴールしました。

それではリューベックの評価のまとめです。
逃げる馬がいず、押し出されるように先頭に立ってレースを引っ張る形になりました。
直線入口ではいったん交わされましたが、そこから差し返す粘りを見せての快勝でした。
スローの上がり勝負となり、この一戦だけで能力は計りづらいですが、差し返す気持ちの強さは評価できると思います。
先行脚質も有利に働きそうですので、注意したい1頭です。

以上、5つのレースを回顧してみました。
これまでの各馬の分析内容から、今回の弥生賞で好走が期待できる推奨馬を、このように選ばせて頂きました。

推奨度Aはドウデュースにしました。
実績はもちろん、器用さもありそうですので、中山コースも対応可能と見てA評価としました。

推奨度Bはインダストリアにしました。
まだ若さが残るものの、前走で見せたポテンシャルの高さに期待してB評価としました。

推奨度Cはジャスティンロック、マテンロウレオ、リューベックの3頭にしました。
また注目穴馬としてラーグフルを挙げておきます。

あとは枠順や当日の馬場状態、オッズなども考慮して、最終的な買い目を決定したいと思います。

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