■金鯱賞 2022【パトロールビデオ】レース分析

 

今回は、3月13日に中京競馬場で行われます「金鯱賞」を分析していきます。
主な出走予定馬の近走のレース内容を分析して、有力馬を絞り込んでいきたいと思います。
ぜひ参考にして頂ければと思います。

それでは早速、金鯱賞の分析に入ります。
まずは登録馬をご覧ください。
想定人気順に並べてあります。
ジャックドール
レイパパレ
サンレイポケット
あたりが上位人気想定です。

これらの馬の過去レース分析として、この4つのレースを回顧していきたいと思います。
想定人気が上位の馬が出走しているレースを主に選びました。

まずはエリザベス女王杯を振り返ります。
このレースの出走馬からは、こちらの5頭が金鯱賞に登録しています。

ちなみにこの動画では、パトロールビデオの映像を主に引用しています。
各馬の位置取りや不利なども確認しやすいので、活用したいと思います。
まずはスタートです。
8枠16番のアカイイトが若干出負けしています。
3枠5番のステラリアは少しバランスを崩していますが、大きな遅れにはなっていません。
その他の3頭は良いスタートを切っています。

1コーナーの入りではこのような隊列になっています。
前から見ていきますと、レイパパレは先行集団の最内にいて、行きたがる馬を抑えている感じです。
ステラリアは中団で、馬場の良い外目を追走する構えです。
同じく中団のランブリングアレーは逆に最内に入れて、こちらはコーナーのロスを抑える作戦です。
アカイイトは後方外目で、ソフトフルートがさらにその後ろにいます。
各馬コーナーを回り向こう正面へと向かいます。

前半1000mは59秒0とハイペースで流れています。
レイパパレはこのペースでも引っかかっており、力みが抜けていない様子です。
ランブリングアレーは最内を追走し、同じ枠からスタートしたステラリアは対照的に外目を追走しています。アカイイトとソフトフルートは依然後方です。

3~4コーナー中間あたりでは、ハイペースで飛ばした前の馬が下がってきて、馬群が徐々に凝縮していきます。
レイパパレはやや窮屈な場所に押し込まれ、つまづく場面が見られました。
大外からは、後方にいたピンク帽のアカイイトが進出を開始しています。

4コーナーではレイパパレが早めに先頭に立ち、その後ろからランブリングアレーも進出しようとしています。
大外からはアカイイトがまくっていき、ステラリアはアカイイトに先に行かれて少し進路をカットされていますが、大きな不利ではなくこの馬のタイミングで仕掛けを待っている感じです。
ソフトフルートは後方馬群の真ん中です。
各馬最後の直線へと向かいます。

直線入口ではレイパパレが先頭ですが、外からアカイイトがまくった勢いのまますでに先行集団に取り付いています。
残り200mではアカイイトが先頭に立とうとしており、内のレイパパレは抵抗する力が残っていない感じです。
ランブリングアレーも脚が上がってきています。
後方からソフトフルートとステラリアが脚を伸ばしてきています。

最後はアカイイトが後続に2馬身差をつけての快勝でした。
直線で伸びたステラリアが2着、ソフトフルートが4着で、レイパパレは最後力尽き6着でした。
ランブリングアレーは9着でゴールしています。

それでは5頭の評価のまとめです。
アカイイトは道中は後方外目を追走し、3~4コーナーから大外をまくって進出すると、直線ではその勢いのまま抜け出しての完勝でした。外が伸びる馬場で、かつハイペースで後ろから行く馬に有利になったことも良かったようです。
馬場と展開がドンピシャにはまった感じですので、今回は完全再現までは難しい印象で、押さえまでという評価です。

ステラリアは内目の3枠スタートでしたが、早めに馬場の良い外目に持ち出して中団を追走しました。4コーナーではアカイイトに先に行かれてしまいましたが、この馬も直線でじりじり伸びて2着と好走しました。展開とコース取りが上手くはまった感じで、ジョッキーの好騎乗が光ったレース内容でした。
純粋な力比べではまだ頼りない感じですので、枠や展開などの助けが欲しいところです。

ソフトフルートは道中は後方を追走し、直線では馬場の真ん中から良い脚で伸びていました。ハイペースで前が止まる展開も味方しての上位入着でした。
今回は実績のある中京コースで、直線が長くなる点はプラスですが、やはり今回も展開の助けが必要になりそうです。

レイパパレは控える作戦でしたが終始引っかかってしまい、スタミナをロスしているように見えました。かつ先行馬には厳しいペースで、それで2着と差のない6着であれば上々で、やはり力はあるなという印象です。
相手関係より自分との闘いという感じで、ここ数戦は控える競馬をしていますが、逃げたほうがリラックスできて力が出せそうです。
2000mはベストで、実績からどうしても人気先行してしまいますが、それでも有力ですし期待したい1頭です。

ランブリングアレーは道中は最内に入れてコーナーのロスを押さえ、直線でもスムーズに抜け出して非常に上手に立ち回っていましたが、それが生きない馬場と展開に泣かされた感じです。
着順ほど上位との差は大きくないと見ており、今回もロスなく立ち回れれば上位争いのチャンスもありそうです。

以上が、エリザベス女王杯出走の各馬の評価となります。

 

 

次は京都記念を振り返ります。
このレースの出走馬からは、サンレイポケットが金鯱賞に登録しています。

ちなみに馬場は稍重となっています。
まずはスタートです。
サンレイポケットは4枠5番で、まずまずのスタートを切っています。

1コーナー手前ではこのような位置取りになっています。
サンレイポケットは中団後方の外目につけています。

スタートから1000mは61秒7で、ペースが落ちてこの辺りでは淡々と流れています。
ただ残り1000mあたりからペースが上がり、3~4コーナーあたりではサンレイポケットはやや位置を下げています。

そして直線に入ります。
サンレイポケットは馬群の真ん中から脚を伸ばそうとしています。

残り200mでは、サンレイポケットは馬群を捌きながら伸びてきています。

2着以下は混戦となりましたが、サンレイポケットは最後まで良い脚を使って、3着に飛び込みました。

それではサンレイポケットの評価のまとめです。
道中は中団後方寄りの外目を追走し、3コーナー過ぎでペースが上がると少し置かれる形になりましたが、直線では馬群を捌きながら最後まで良い脚を使って、3着に好走しました。
展開や位置取りなどがベストな条件ではない中で、地力で3着まで持ってきたという感じです。
これまでの実績も含め実力は上位ですが、今回2000mへの距離短縮は少し忙しい競馬になりそうな印象です。道悪になれば評価を上げたい馬です。

次はAJCCを振り返ります。
このレースの出走馬からは、ポタジェが金鯱賞に登録しています。

まずはスタートです。
ポタジェは4枠6番で、外の馬に寄られていますが、大きな不利にはならずに済みました。

1コーナー手前ではこのような位置取りになっています。
馬場が荒れた内側を開けたような隊列になっており、ポタジェは先行集団の後ろあたりにつけました。
このような形で各馬向こう正面へと向かっていきます。

向こう正面ではこのような隊列になっています。
ポタジェは中団の馬群の中にいます。
前半1000mは61秒2で、ゆったりとしたペースで進んでいます。

3~4コーナー中間ではこのような隊列になっています。
ポタジェはジョッキーの手が動き始めていますが、馬群の中で外からもフタをされており、動きづらそうな位置取りです。
各馬徐々にペースを上げながら、直線へと向かっていきます。

直線入口ではポタジェは馬場の外目に持ち出します。
まだ前が壁になっていますが、外のマイネルファンロンの脚色が良く、その後ろをついていきます。
その後馬群がばらけてスペースができますが、ポタジェは内の馬と前のマイネルファンロンの双方に僅かに寄られたことで前が狭くなり、十分に加速できていない感じです。

それでもポタジェは狭い間を突いて脚を伸ばしますが、前には届かず5着でのゴールとなりました。

それではポタジェの評価のまとめです。
道中は中団馬群の中を追走し、3~4コーナーで進出したい場面でも包まれて思うように動けず、直線でも進路取りに苦労していました。一瞬の脚がないので中山もベストではない印象です。
それでも最後は良い脚を使えていましたし、今回は直線が長い中京で、距離も実績のある2000mと、条件は良化しますので、巻き返しの期待が大きい1頭です。

最後の過去レース回顧は白富士(しらふじ)ステークスです。
このレースの出走馬からは、ジャックドールが金鯱賞に登録しています。

まずはスタートです。
ジャックドールは3枠4番で、好スタートを切っています。

ジャックドールはダッシュ良く先頭に立ち、レースを引っ張ります。
前半1000mは59秒4で、良好な馬場状態を考えると無理のないペースです。

4コーナーでもジャックドールは楽な手ごたえで逃げています。
2番手以下の馬たちのほうが、ジョッキーの手が動いており付いていくのが精一杯という感じです。
各馬直線へと向かいます。

残り400mでも先頭のジャックドールはまだ楽な手ごたえです。
この残り600mから400mにかけて、10秒9というラップを刻んでいます。
これでは後続はなかなか差を詰めることができません。

残り200mでもジャックドールは後続に差をつけて先頭をキープしており、逃げ切り濃厚な態勢です。
結局ジャックドールがそのまま逃げ切って1着でゴールしました。

それではジャックドールの評価のまとめです。
好スタートからダッシュよく飛び出して先頭に立ち、単騎でマイペースで逃げられました。
直線では余裕を持って追い出し、そのまま好タイムで逃げ切りました。
スピードの違いで逃げている感じで、2番手に控える競馬もできそうなのは強みになりそうです。
重賞でも十分通用するレース内容だったと思いますので、今後の活躍に期待したい1頭です。

以上、4つのレースを回顧してみました。
これまでの各馬の分析内容から、今回の金鯱賞で好走が期待できる推奨馬を、このように選ばせて頂きました。

推奨度Aはレイパパレにしました。
折り合いが課題になりますが、乗り慣れた川田騎手が騎乗予定ということで、以前の力を発揮してくれると期待し、A評価としました。

推奨度Bはジャックドールとポタジェにしました。
ジャックドールは将来性込みでの評価で、ポタジェは前走よりも上昇可能と見てB評価としました。

推奨度Cはサンレイポケットにしました。
また注目穴馬としてランブリングアレーを挙げておきます。

あとは枠順や当日の馬場状態、オッズなども考慮して、最終的な買い目を決定したいと思います。

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