阪神大賞典2020【有力馬分析】キセキ ユーキャンスマイル メイショウテンゲン ボスジラ ムイトオブリガード

 

阪神大賞典2020【有力馬分析】
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■キセキ
■ユーキャンスマイル
■メイショウテンゲン
■ボスジラ
■ムイトオブリガード
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いわゆる「カタい重賞」の中でも
東の正横綱クラスにカタい重賞が
阪神大賞典です。

過去20年、1番人気が
馬券圏内(3着内)に入らなかったのは
わずか1回(2009年のオウケンブルースリ)。
今年も例年通りの傾向が続くのか。

有力馬をチェックしてみましょう。

 

 

キセキ(6歳・牡)
父:ルーラーシップ
母:ブリッツフィナーレ
母父:ディープインパクト

 

菊花賞を完勝し、ジャパンカップ、大阪杯、宝塚記念で2着。
欧州遠征帰りだった昨年の有馬記念も5着と
出走馬中の実績は頭一つじゃなく
二つも三つも抜けた存在です。

スピードと機動力を兼ね備え
阪神内回り、先行有利の傾向が強い
このレースへの適正は高く
力のいる馬場、直線の坂も問題なし。

調教過程も順調で
これといった死角はないように思えます。

逃げる、または早め先頭から
自分でペースをつくれれば、凡走する可能性は低い。
役者の違いを見せてくれるでしょう。

気になるのは
菊花賞以来勝ち星がないこと。

3000m級のレースは菊花賞以来であり
気性的に前走からの距離延長はどうなのか。

また、前走の出遅れが
癖になっていないのか、も。
スローからの瞬発力になった場合
勝ち味の遅さが出ないともいえません。

 

 

ユーキャンスマイル(5歳・牡)
父:キングカメハメハ
母:ムードインディゴ
母父:ダンスインザダーク

 

重賞勝ちはG3が2つ
(ダイヤモンドS、新潟記念)ですが

G1でも3着、5着、4着、5着と
掲示板を外していません。

G1馬がキセキのみという
今回のメンバーなら
実績は上位といえるでしょう。

昨年の天皇賞秋
勝ったアーモンドアイから0.6差の4着(上りは最速)という
パフォーマンスは高く評価できます。

1週前追い切りも
6F 78.8-11.5(ポリトラック)好度計をマークしており
体制は万全と見てよさそうです。

常に最速に近い末脚を使える馬ですが
近走は東京、新潟、京都、直線がたっぷりあり
時計の出やすい軽い芝のコースでしか走っていません。

阪神内回りで
同じパフォーマンスが発揮できるのか?
そこをどう判断するかが
レース全体の予想に大きく影響しそうです。

 

 

メイショウテンゲン(4歳・牡)
父:ディープインパクト
母:メイショウベルーガ
母父:フレンチデュピティ

 

昨年の弥生賞の勝ち馬ですが
クラシック路線では二桁着順が続きました。

その後、ステイヤーズSは4着
ダイヤモンドSは2着と
長距離路線で安定した走りを見せています。

母は重賞2勝の名牝メイショウベルーガ。
芦毛の馬体、堅実な末脚は
5歳になって重賞初制覇した母を思い出させ
この馬も、おそらくこれからが成長期。

今年、既に重賞を4勝している
松山騎手騎乗もプラス材料でしょう。

末脚は堅実ですが
器用さに欠けるタイプで
現状はほぼ最後方待機から差す競馬になっています。

阪神内回りに対応できるかは
やや疑問。母が京都の鬼だったように
この馬も、天皇賞春の穴馬候補のほうが
ふさわしいかもしれません。

 

 

ボスジラ(4歳・牡)
父:ディープインパクト
母:ミスパスカリ
母父:Mr.Greeley

 

3連勝でオープン入り。
距離はすべて2400m以上
3勝とも舞台が異なり(札幌、中山、東京)
すべて上り最速で
差し切っているところに価値があります。

母はクロフネの半妹。
兄のマウントロブソン
妹のミヤマザクラが重賞を勝ち
菊花賞3着馬のポポカテペトルも兄に持つという
血統的な裏付けもあります。

引き続き
武豊騎手の騎乗も心強いところ。
デビューからの8戦中、5戦で
上がり最速をマークしており
追走がラクな小頭数の長距離戦は
この馬が最も得意とするところでしょう。

不安があるとしたら クラスの壁。
勢いのまま長距離重賞の常連となるのか
壁にはねかえされるのか。

輸送と阪神コースも初めてになるため
まさに今回が試金石の一戦です。

 

 

ムイトオブリガード(6歳・牡)
父:ルーラーシップ
母:ピサノグラフ
母父:サンデーサイレンス

 

一昨年、重賞初挑戦だったこのレースでは8着。
昨年のアルゼンチン共和国杯で重賞ウイナーとなり
天皇賞春を目指しての再挑戦となります。

父(ルーラーシップ)に似て
エンジンのかかりは遅いものの
速い脚を長く使えるタイプ。

その適性が生きる展開になれば
上位に食い込むむだけの地力はあります。

不安要素は
成績を見ればすぐわかるように
最近の好走はほとんど左まわり
速い時計の出やすい東京競馬場だという点です。

今回は右回り
やや時計のかかる阪神(内回り)。
長距離戦らしく流れは落ち着く傾向にあり

瞬発力勝負に
対応できる器用さが求められるレース。
条件として
この馬向きとはいえないかもしれません。

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さて この中から
現在の本命候補は こちらです
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