東京新聞杯2022【パトロールビデオ】レース分析

 

今回は、2月6日に東京競馬場で行われます「東京新聞杯」を分析していきます。
主な出走予定馬の近走のレース内容を分析して、有力馬を絞り込んでいきたいと思います。
ぜひ参考にして頂ければと思います。

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それでは、東京新聞杯の分析に入ります。
まずは登録馬をご覧ください。想定人気順に並べてあります。
ファインルージュ
カラテ
ホウオウアマゾン
あたりが上位人気想定です。

これらの馬の過去レース分析として、この4つのレースを回顧していきたいと思います。
想定人気が上位の馬が出走しているレースを主に選びました。

まずは秋華賞を振り返ります。
このレースの出走馬からは、ファインルージュが東京新聞杯に登録しています。

ちなみにこの動画では、パトロールビデオの映像を主に引用しています。
各馬の位置取りや不利なども確認しやすいので、活用したいと思います。

まずはスタートです。
ファインルージュは7枠14番で、クビを上げて気の悪さを見せていますが、スタート自体はうまく出ています。

1コーナーではこのような隊列になっています。
ファインルージュは中団からやや後方で、少し力みが見えますが、前に馬を置いて折り合いに専念しようというところです。

ファインルージュは2コーナーあたりでは落ち着きを見せ、向こう正面では折り合っている感じです。中団やや後ろの外目で、前を壁にして脚を溜められているようです。
前半1000mは61秒2とゆったりした流れで来ています。

こちらは3~4コーナー中間ですが、このあたりから全体のペースが上がっており、ロングスパート戦の様相になっています。
ファインルージュもジョッキーが軽く促しながらペースアップについていこうとしています。
そしてファインルージュは大外を回って、4コーナーから最後の直線へと入っていきます。

直線に入るとファインルージュは外から勢いよく伸びて、残り200mでは前を射程圏に収める位置まで上がってきています。
ところが坂を上ったあたりで脚色が鈍ってしまい、結局前のアカイトリノムスメを捉えきれず、2着でのゴールとなりました。

それではファインルージュの評価のまとめです。
前半はやや力みを見せていましたが、中盤は折り合って脚を溜められていました。4コーナーでは大外を回るロスがありましたが、直線では良く伸びて2着と健闘しました。負けはしましたが上がりは最速で、力のあるところを見せられたレースだったと思います。
今回は久しぶりのマイル戦になりますが、気性が前向きなので問題はなさそうです。
秋華賞で騎乗したルメール騎手も「2000mが限界」とレース後にコメントしていますので、距離短縮はプラスに働くのではないかと見ています。
どんなレースを見せてくれるのか、楽しみな1頭です。

次は京成杯オータムハンデを振り返ります。
このレースの出走馬からは、こちらの4頭が東京新聞杯に登録しています。

まずはスタートです。
4枠7番のマルターズディオサは、伸びあがるようなスタートで出遅れてしまいました。
1枠2番のカテドラルもやや出負けしています。
5枠10番のカラテと6枠12番のカレンシュトラウスはまずまず良いスタートです。

こちらはスタートから600mあたりの向こう正面での隊列です。
カラテは中団の外目につけています。
カテドラルとカレンシュトラウスは中団からやや後方で、カテドラルは内の良い位置ですが、カレンシュトラウスは外で、少し収まりの悪い位置です。
マルターズディオサは後方を追走しています。
前半600mは34秒6で平均ペースです。

こちらは3~4コーナー中間です。
カラテは外目に出して、ジョッキーが促して進出しようとしています。
カテドラルは中団の内で良い感じで脚を溜められているようです。
カレンシュトラウスは先ほどよりは内目に潜り込めています。
マルターズディオサは依然後方です。
開幕週で前が止まらない馬場だったことを考えると、後方の馬には厳しい展開になっています。

そして各馬4コーナーから直線へと入っていきます。
カテドラルは内から馬群を突こうとしており、他の3頭は外に出しています。

白い帽子のカテドラルは前が壁になっていますが、残り200mあたりでジョッキーが後ろを確認し、外に出そうとしています。
ちょうどスペースが空いていたこともあり、カテドラルは比較的スムーズに外に出して、進路を確保できました。

カテドラルはそこから瞬発力を発揮し、最後は前で粘るコントラチェックをクビ差差し切って、1着でゴールしました。
以下、カラテは5着、マルターズディオサは8着、カレンシュトラウスは12着でゴールしています。

それでは各馬の評価のまとめです。
カテドラルは道中は中団の内でじっと脚を溜め、3~4コーナーもロスなく立ち回り、直線だけ外に出して差し切るという、この馬の器用さを生かした理想的な競馬ができていました。開幕週でしたので内枠が取れたのは大きかったと思います。
今回も同じように器用さが生かせる内枠を取って、道中のロスを最小限にできれば好勝負可能と見ています。

カラテは道中は外目を追走し、4コーナーでも大外を回り、ややロスのある競馬でした。
広い東京コースのほうが競馬がしやすそうで、東京新聞杯は昨年勝っており相性も良く、今年は相手が強くなりますが軽視はできない1頭です。

マルターズディオサは出遅れて後方からの競馬となり、道中は何もせず、直線だけ脚を使って8着まで押し上げました。
マイル戦では同様に後ろからの競馬になりそうで、多少展開頼みの感がありますので、軸にはしづらく相手までという印象です。

カレンシュトラウスは外目のやや収まりの悪い位置になってしまいましたが、大きなロスではなかったと思います。こちらも現状は重賞では厳しい印象です。

以上が、京成杯オータムハンデ出走の各馬の評価となります。

次はマイルチャンピオンシップを振り返ります。
このレースの出走馬からは、こちらの4頭が東京新聞杯に登録しています。

まずはスタートです。
6枠11番のカテドラルが出遅れてしまっています。
4枠8番のダーリントンホールも、若干出負けしています。
1枠1番のホウオウアマゾンと、3枠6番のケイデンスコールはまずまず良いスタートを切っています。

スタートから400mあたりでは、このような隊列になっています。
ホウオウアマゾンがレースを引っ張り、ダーリントンホールは中団を追走しています。
ケイデンスコールはその後ろの内で、出遅れたカテドラルは後方を追走しています。
この日の阪神の馬場は開催が進み、特に内のほうが傷んでいる状態で、馬場の外目を走っている馬が多くなっています。

3~4コーナー中間、残り800mのあたりではこのようなかたちになっています。
ここまでの800mは47秒6とスローペースで来ており、ほぼひとかたまりの馬群になっています。
ここから徐々にペースを上げながら、各馬4コーナーから直線へと向かっていきます。

ホウオウアマゾンが先頭で直線に入ります。
この時点では後続の3頭はまだ前が壁になっている感じで、カテドラルは外に出して進路を伺います。
ケイデンスコールも外に出したそうにしていますが、隣に馬がいて動きづらそうにしています。ダーリントンホールは馬場の真ん中から抜け出しを図ろうとしています。

残り300mでは、馬群が内と外に割れているような感じになっており、各馬スペースは取れています。
最内のホウオウアマゾンは後続に並ばれつつもしぶとく粘ろうとしています。
真ん中のダーリントンホールはじりじりと脚を使っていますが、ケイデンスコールとカテドラルは伸び脚が鈍く、上位争いから脱落しています。

残り200mではホウオウアマゾンは先頭を譲っていますが、後退することなく粘り込みを図っています。
ダーリントンホールはやや苦しくなっています。

そしてゴールを迎えます。ホウオウアマゾンは最後まで良く粘って5着でゴールしました。
以下、ダーリントンホールは7着、カテドラルは9着、ケイデンスコールは10着でした。

それでは、4頭の評価のまとめです。
ホウオウアマゾンは内枠からスンナリ先手を取り、マイペースで逃げられました。余力があった分、直線ではいったん交わされた馬を差し返す粘りを見せ、掲示板を確保しました。
やや決め手に欠けますが安定感が出てきましたし、先行できるのもプラスだと思います。時計がかかったほうがより良さそうなので、道悪なら評価を上げたい馬です。

ダーリントンホールは中団の馬群の中で脚を溜め、比較的スムーズなレースができていたと思います。直線は馬場の真ん中から脚を使っていましたが、キレ負けした印象です。こちらも時計がかかるほうが良さそうです。

カテドラルは出遅れてしまい後方からの競馬となり、スローペースで展開も向かず、力を出し切れなかった印象です。展開や枠など多少条件はつきますが、GⅢなら巻き返しも可能と見ています。

ケイデンスコールはいつも通り後方からの競馬でしたが、こちらも展開が向きませんでした。内容的には度外視できると思いますが、仕上がり面も本調子ではなかった様子ですので、今回も状態を見極める必要がありそうです。

以上が、マイルチャンピオンシップ出走の各馬の評価となります。

最後の過去レース回顧はキャピタルステークスです。
このレースの出走馬からは、こちらの5頭が東京新聞杯に登録しています。

まずはスタートです。
3枠5番のタイムトゥヘヴンが出遅れてしまっています。
それ以外の4頭はまずまず良いスタートを切っています。

こちらはスタートから400mあたりですが、前から見ていきますと、黒い帽子のトラインは先行集団の内にいます。
オレンジ帽のアオイクレアトールは中団外目で、その後ろに緑帽のプリンスリターンがいます。
ヴェロックスはさらにその後ろの外目、タイムトゥヘヴンは出遅れが響き後方を追走しています。

3~4コーナー中間、残り800mのあたりではこのような隊列になっています。
トラインは3番手の内で、良い位置で脚を溜められています。
アオイクレアトールとプリンスリターンは中団の馬群の中で、こちらも脚を溜めている感じです。
ヴェロックスは外目を回っており、タイムトゥヘヴンは依然後方です。
前半800mは46秒2で、ほぼ平均ペースで流れています。
この後も隊列に大きな変化はないまま、各馬4コーナーから直線へと向かいます。

残り400mあたりでは、トラインは前の馬の動きを見ながら、進路を内に取るか外に取るか見定めている感じです。
馬群の中にいたアオイクレアトールは前に1頭分のスペースができ、そこに入ろうとしています。
プリンスリターンはその後ろでまだ前が壁ですが、ここから外目に出していきます。
ヴェロックスとタイムトゥヘヴンはさらに外にいます。

残り300mあたりでは、トラインは最内に潜り込み、プリンスリターンは馬群の外に出します。これで5頭とも進路を確保できた状態になり、あとは追い比べとなります。

残り200mでは、トラインが内から抜け出して先頭に立ち、アオイクレアトールは馬場の真ん中からじりじりと脚を使っています。そしてプリンスリターンが外から鋭く脚を伸ばしてきています。

最後はプリンスリターンが1馬身半抜け出して、1着でゴールしました。
以下、トラインは2着、アオイクレアトールは3着、ヴェロックスは6着、タイムトゥヘヴンは8着でした。

それでは各馬の評価のまとめです。
プリンスリターンは道中は中団馬群の中で我慢し、直線で外に出すと鋭く伸びての完勝でした。ほぼ完璧なレース運びでしたので、ここからの大きな上昇は見込みづらいですが、成績も安定してますし、力を発揮できれば今回も上位争い可能と見ています。

トラインは好枠から先行し、逃げ馬の後ろでじっと脚を溜めて、直線では一瞬抜け出して見せ場を作りました。
現状の力は出し切れている感じですので、大きな上積みは期待しづらく、さらに相手が強くなる重賞では厳しい印象です。

アオイクレアトールは中団馬群の中で我慢させる競馬で、直線ではじりじりと伸びていました。ややキレ負けする印象なので、時計がかかる馬場になればチャンスがあるかもしれません。

ヴェロックスは道中は外目を追走し、直線ではそれなりに脚を使っていましたが、今一つ決め手に欠ける印象です。大きな変わり身は見込みづらそうです。

タイムトゥヘヴンは出遅れて後方からの競馬となり、直線では大外に出すなど、全体的にロスの大きかったようです。
力はありそうですので、展開がはまれば上位に食い込んでくる可能性もありそうです。

以上が、キャピタルステークス出走の各馬の評価となります。

過去レース回顧は以上です。
これまでの分析内容から、今回の東京新聞杯で好走が期待できる推奨馬を、このように選ばせて頂きました。

推奨度Aはファインルージュにしました。
これまでのレース内容からもポテンシャルは非常に高いと思います。秋華賞以来でやや間隔が空きますが、今後の期待も込めてA評価としました。

推奨度Bはカラテとカテドラルにしました。昨年の同レースの1着馬と2着馬ということで、舞台適正は証明済みの2頭です。枠や展開など若干の注文はつきそうですが、大きなロスがなければ好勝負可能と見てB評価としました。

推奨度Cはホウオウアマゾンとプリンスリターンにしました。ホウオウアマゾンは速い上がり勝負になると分が悪そうですが、先行脚質を評価しました。プリンスリターンは前走のレース内容が良かったので、推奨馬に入れました。

あとは枠順や当日の馬場状態なども考慮して、最終的な買い目を決定したいと思います。

最終予想はましこん競馬の公式LINEで公開します。
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ぜひそちらも合わせて参考にして頂ければと思います。

以上、2022年の東京新聞杯の出走予定馬を、過去の参考レースを元に分析してみました。
最後までご視聴頂きまして、ありがとうございました。

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