■フェブラリーS 2022【パトロールビデオ】レース分析

 

今回は、2月20日に東京競馬場で行われます
GⅠ「フェブラリーステークス」を分析していきます。
主な出走予定馬の近走のレース内容を分析して、有力馬を絞り込んでいきたいと思います。
ぜひ参考にして頂ければと思います。

 

 

それでは早速、フェブラリーステークスの分析に入ります。
まずは登録馬をご覧ください。
ちなみにテーオーケインズとマルシュロレーヌはサウジカップが本線で、特にトラブルがなければそちらに出走する予定となっています。
その2頭を除くと
カフェファラオ
レッドルゼル
ソダシ
あたりが上位人気想定となっています。

これらの馬の過去レース分析として、この5つのレースを回顧していきたいと思います。
想定人気が上位の馬が出走しているレースを主に選びました。

まずはチャンピオンズカップを振り返ります。
このレースの出走馬からは、こちらの10頭がフェブラリーステークスに登録しています。
テーオーケインズはサウジカップが本線ということで、今回の評価対象からは除外させて頂き、他9頭のレース内容を振り返りたいと思います。

ちなみにこの動画では、パトロールビデオの映像を主に引用しています。
各馬の位置取りや不利などが確認しやすいので、活用したいと思います。

まずはスタートです。
2枠3番のサンライズノヴァと、3枠5番のエアスピネルはやや出負けしています。
また5枠10番のケイティブレイブは、2歩目でつまづくような形になりダッシュがつきません。
それ以外の各馬は遅れずにスタートを切れています。

1コーナー手前ではこのような隊列になっています。
ソダシが先頭に立ち、インティが2番手、サンライズホープが3番手につけています。
その外からアナザートゥルースが先行集団に取り付いてます。
大外枠からスタートしたカフェファラオは内に入り切れず、やや力みも見られます。

スタートで出負けしたエアスピネルはその後盛り返して、中団の内につけています。
サンライズノヴァ、スワーヴアラミス、ケイティブレイブの3頭は後方からです。
このような形で、各馬1コーナーから2コーナー、向こう正面へと向かっていきます。

こちらは向こう正面の中間あたりですが、前半800mは49秒3とスローペースで来ています。
主だった馬の位置取りを見ていきますと、まずソダシが変わらず先頭でレースを引っ張っています。
インティは2番手の絶好位で、若干気の悪さを見せながらもなだめて追走しています。
サンライズホープがその外の3番手にいます。
アナザートゥルースはさらにその外にいますが、砂を被りたくないこの馬にとっては良い位置と言えると思います。
ピンク帽のカフェファラオは中団の大外で、赤い帽子のエアスピネルは対照的に中団の最内を追走しています。

3~4コーナーでも隊列に大きな変化はありません。
各馬ペースを上げながら、最後の直線へと向かっていきます。

直線入口では、ソダシは早々に後続につかまってしまい、インティが先頭に立っています。
サンライズホープは追っていますが手ごたえが良くなく、アナザートゥルースが外からじりじりと加速していきます。
カフェファラオは外目ですがこちらは勢いがありません。

エアスピネルは内から馬群を突く構えで、後方にいたスワーヴアラミスも最内を回って前との差を詰めています。
サンライズノヴァとケイティブレイブは大外に持ち出しています。

残り200mではテーオーケインズが完全に抜け出しています。
インティが2番手で粘り込みを図るところに、外からアナザートゥルースがじりじりと迫っています。
後続で脚色が良いのはスワーヴアラミスとサンライズノヴァですが、スワーヴアラミスは内で馬群を捌くのに少し苦労しています。
サンライズノヴァは外を回った分、良い脚で伸びてはいますが前までは届きません。

最後はテーオーケインズが6馬身抜け出しての圧勝で、以下アナザートゥルースが最後までしぶとく脚を使って3着に入り、インティは4着でした。
あとはサンライズノヴァが5着、スワーヴアラミスが8着、エアスピネルが9着と続いています。

それでは各馬の評価のまとめです。
アナザートゥルースはスタートから促して先行集団につけ、道中は外目を回って距離ロスはありましたが、砂を被らずスムーズに追走できていました。直線でも最後までしぶとく脚を使って3着に好走しました。
今回のマイル戦は忙しくなりそうで、包まれると厳しいので外枠が必須条件になりそうです。

インティは2番手の絶好位につけ、若干気の悪さを見せていましたが上手くなだめられていました。
直線でも粘りを見せ、最後は勝ち馬には離されましたが2着馬とは大きな差はなく、上々の内容だったと思います。
近走は安定感が出てきており、今回は相手も楽になりますので、スムーズに運べれば上位争い可能と見ています。

サンライズノヴァは道中は後方でじっと脚を溜め、直線で外に出すと良い脚で伸びてきました。
今回の東京マイルは適正舞台ですが、追走が鍵になりそうで、位置があまり後ろ過ぎると厳しいのではないかと思います。

スワーヴアラミスはスタート後は進まず出ムチも入っていましたが、結局後方からの競馬となりました。直線では内から馬群を捌くのに苦労しながらも、良い脚を使えていました。
ただ今回はマイル戦でさらに前半の追走に苦労しそうな印象で、道中の位置も悪くなってしまうように思いますので、難しいレースになりそうです。

エアスピネルは中団の内で脚を溜め、直線では伸びかけたようにも見えましたが、坂を上ったあたりで脚が止まってしまいました。
ただ今回の東京マイルは最適舞台だと思いますので、同じように内で脚を溜められれば、巻き返しも可能と見ています。

カフェファラオは終始外を回らされ脚を溜める場面がなかったように見えました。立ち回り次第では巻き返しの余地はありそうです。

ソダシは前半は良いスピードを見せましたが直線入口で早々に失速してしまいました。今回距離短縮はプラスになりそうですが、一変までは望みづらそうです。

ケイティブレイブは後方のままで見せ場を作れませんでした。こちらも大きな変わり身は望みづらそうです。

サンライズホープはGⅠになると1800mでも忙しい印象で、マイル戦ではさらに厳しくなってしまいそうです。

以上がチャンピオンズカップ出走の各馬の評価となります。

次は東海ステークスを振り返ります。
このレースの出走馬からは、こちらの4頭がフェブラリーステークスに登録しています。

まずはスタートです。
4枠8番のカデナですが、隣の馬に前をカットされるような形になり、ダッシュがつかず位置を下げています。
それ以外の3頭はまずまず良いスタートを切っています。

1コーナーの入りでは各馬このような位置取りになっています。
サンライズホープは先行して2番手につけています。
スワーヴアラミスは今回も出ムチを入れていましたが、さほど遅れずに中団内目につけられました。ブルベアイリーデは中団後ろの外で、カデナは後方追走となっています。

向こう正面ではこのような隊列になっています。
前半800mは48秒4で、ここまで淀みない流れで進んでいます。

3~4コーナー中間では、ブルベアイリーデが外から徐々に押し上げていきます。スワーヴアラミスはそのすぐ内で、外からフタをされる形になっていますが、ここで動かず一呼吸入れられたことが結果的に最後の末脚に繋がったように思います。
カデナは依然後方です。
このようなかたちで、各馬4コーナーから直線へと向かっていきます。

直線に入ると、サンライズホープが抜け出しを図ろうとし、ブルベアイリーデは外から脚を伸ばそうとしています。
スワーヴアラミスも外に出していって開いたスペースに入っていき、カデナもそれについていきます。

残り200mではサンライズホープが粘り込みを図るところに、外からブルベアイリーデがじりじりと伸びてきています。そしてその後ろからスワーヴアラミスが良い脚で伸びてきています。

最後はスワーヴアラミスが差し切って1着でゴールしました。
以下ブルベアイリーデは3着、サンライズホープは4着、カデナは5着でゴールしています。

それでは各馬の評価のまとめです。
スワーヴアラミスはスタートから出ムチを入れながら中団につけ、レース前半は内を回って脚を溜めて、中盤から徐々に外に持ち出していきました。3~4コーナーでは外から被されて仕掛けを待つ形になりましたが、結果的にそこで脚を溜められたことが幸いして、直線では末脚を発揮して差し切りました。展開も味方した感じです。
今回の1600mでは序盤の位置取りに苦労しそうな印象で、再現は難しいと見ています。

ブルベアイリーデは前半は中団やや後方につけ、中盤から加速して外から徐々に進出し、直線でも長く良い脚を使っていましたが3着止まりでした。
勝ちきるには脚の使いどころが難しい感じですが、そこそこ安定して走れるとは思います。

サンライズホープはいつも通り先行して粘り込む競馬で、レースは淀みないペースで前の馬には厳しい流れだったと思いますが、この馬にとっては持続力が生かせる展開で、力は出せたと思います。
持続力が求められるタフな競馬のほうが良さそうですので、今回の距離短縮はプラスではないと見ています。

カデナはキャリア初のダート戦でした。スタート後の不利もあり後方からの競馬となりましたが、直線では良い脚で伸びて掲示板を確保しました。
ダート自体は問題なさそうですが、GⅠの舞台では上位争いまでは厳しい印象です。

以上が東海ステークス出走の各馬の評価となります。

次は根岸ステークスを振り返ります。
このレースの出走馬からは、こちらの4頭がフェブラリーステークスに登録しています。

まずはスタートです。
5枠9番のソリストサンダーが内に寄れて、タガノビューティーの進路をカットしています。ただタガノビューティーは元々後ろから行く馬で、ゆっくり目のスタートだったので、あまり影響はなかったようです。
6枠11番のテイエムサウスダンは良いスタートを切っていますが、隣の6枠12番のタイムフライヤーは出遅れています。

3コーナーではこのような隊列になっています。
テイエムサウスダンは中団の内で脚を溜められています。
ソリストサンダーはその後ろの馬群の中にいます。
出遅れたタイムフライヤーは後方の外目を回り、タガノビューティーは最後方を追走しています。

4コーナーではこのような形です。
各馬の順位に大きな変化はありませんが、タガノビューティーが外に出して追い上げようとしています。
各馬直線へと向かっていきます。

直線入口では、テイエムサウスダンは僅かに外に出して最小限の動きで進路を確保できています。
ソリストサンダーはその後ろにいますが、こちらは前が開いておらず追い出しが遅れています。
タイムフライヤーはまだ前が壁でここから外に出そうとしており、タガノビューティーはすでに大外で進路を確保しています。

残り300mあたりでもソリストサンダーは前が開かず、結局テイエムサウスダンの後ろをついていくしかない状況になっています。
外では順番が入れ替わってタガノビューティーが前に出ており、タイムフライヤーは遅れを取っています。

残り200mでは、真ん中からテイエムサウスダンが突き抜けそうな勢いで伸びてきおり、それを外からタガノビューティーが追いかけています。
ソリストサンダーは遅れを取ってしまい、外のタイムフライヤーはじりじりと脚を使いますが前とは差が開いています。

最後はテイエムサウスダンが1馬身抜け出して1着でゴールしました。
タガノビューティーはよく追い上げましたが3着でした。
以下、タイムフライヤーは6着、ソリストサンダーは9着でゴールしています。

それでは各馬の評価のまとめです。
テイエムサウスダンは道中は中団の内でロスなく脚を溜め、直線に入るとスムーズに外に持ち出して、長く良い脚を使って抜け出し勝利しました。完璧な立ち回りだったと思います。
1400mがベストという感じで1600mでの再現性は微妙なところですが、好位につけられる脚質は有利に働きそうです。

タガノビューティーは最後方をじっくり追走し、直線だけで3着まで持ってきました。末脚は堅実な馬ですが、後方から行く分どうしても展開と隊列に左右されてしまう面がありますので、相手までという感じです。

タイムフライヤーはスタートで出遅れ、道中は終始外を回って脚を溜めづらい展開になってしまいました。直線では大外からじりじりと伸びてはいましたが、上位には届きませんでした。
今回距離が伸びるのは多少プラスになりそうですし、スムーズに立ち回れれば上昇があるかもしれません。

ソリストサンダーは道中は特に不利はなかったようですが、直線で進路ができず仕掛けが遅れてしまい、力を発揮しきれなかった印象です。
外枠からスムーズに追走して自分のタイミングで追い出せる展開になれば、巻き返しもあるのではないかと見ています。

以上が根岸ステークス出走の各馬の評価となります。

次は南部杯を振り返ります。
このレースの出走馬からは、こちらの5頭がフェブラリーステークスに登録しています。
ここでは、これまでのレース回顧でまだ触れていないアルクトスを中心に振り返りたいと思います。

まずはスタートです。
アルクトスは大外の8枠16番で、やや外に膨らんではいますが、大きなロスではなくまずまずのスタートを切っています。

アルクトスは先行し、3番手の外目という好位につけて、3コーナーへと入っていきます。

4コーナーでは、アルクトスは楽な手ごたえで前に並びかけていき、先頭に立とうとしています。
最後の直線へと向かいます。

アルクトスは追い出すとじりじりと加速していき、残り200mでは先頭に立っています。
そのままアルクトスは先頭を守り、最後は2馬身半抜け出して、1着でゴールしました。

それではアルクトスの評価のまとめです。
大外枠スタートから3番手の外目につけると、あとは直線で抜け出すだけという横綱競馬で、南部杯2連覇を果たしました。大型馬で外枠からのびのび走れたのも良かったように思います。
近走ではNAR重賞では安定した強さを発揮していますが、JRA重賞では結果が伴っておらず、南部杯の内容は良かったものの、今回については信頼度は微妙なところです。
買うとしても相手まで、という評価にしておき、オッズ次第で検討したいと思います。

最後の過去レース回顧は、JBCスプリントです。
このレースの出走馬からは、こちらの2頭がフェブラリーステークスに登録しています。
ここでは、これまでのレース回顧でまだ触れていないレッドルゼルを中心に振り返りたいと思います。

まずはスタートです。
レッドルゼルは大外の8枠12番ですが、良いスタートを切っています。

レッドルゼルは外目を回りスピードに乗せながら、中団あたりを追走しています。
3コーナーでは馬の後ろにつけて、仕掛けのタイミングを伺っている感じです。
このときはまだ外目を走っています。

ところがこのあとレッドルゼルは内に進路を取り、4コーナーでは最内を回っています。
馬場が重たい内を避けて外を回す馬が多い中、レッドルゼルは敢えて内のスペースを突いて上昇していきます。

残り200mでは、レッドルゼルはすでに先頭に立っています。
後続の馬で末脚が目立つ馬はおらず、ここからはレッドルゼルの独壇場となります。

レッドルゼルは最後は流す余裕を見せながら、2着のサンライズノヴァに3馬身差をつけて、1着でゴールしました。

それではレッドルゼルの評価のまとめです。
道中は中団外目を追走し、3~4コーナーでは敢えて馬場が重い内を突き、最後は余裕を持って後続を突き放すという強い内容で、完勝でした。
ジョッキーも馬の力を信じ切っている感じで、充実期に入った印象です。
今回の課題は距離だけですが、今の充実具合なら十分に対応できると見ています。昨年のフェブラリーステークスでは4着でしたが、その経験も生かして、今年は上位争いを期待しています。

以上、5つのレースを回顧してみました。
これまでの各馬の分析内容から、今回のフェブラリーステークスで好走が期待できる推奨馬を、このように選ばせて頂きました。

推奨度Aはレッドルゼルにしました。
今の充実ぶりで今年のメンバーなら1600mでも十分に好勝負可能と判断し、A評価としました。
推奨度Bはエアスピネルとカフェファラオにしました。
こちらは昨年のこのレースの1~2着馬ということで適正は証明済みで、また前走の敗戦からの巻き返しも内容的に可能と判断し、B評価としました。
推奨度Cはソリストサンダーとタガノビューティーにしました。
また注目穴馬としてインティを挙げておきます。

ちなみにテーオーケインズとマルシュロレーヌはサウジカップが本線で、特にトラブルがなければそちらに出走する予定ですので、今回の評価対象からは除外しています。

あとは枠順やオッズなども考慮して、最終的な買い目を決定したいと思います。

 

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